新 年 を 迎 え て

 

皆さん、明けましておめでとうございます。清々しく健やかな新年を迎えておられることと思います。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

昨年もいろいろな出来事がありましたが、スポーツ界では、テニスの錦織選手、ゴルフの松山選手、野球の大谷選手など、“世界をリードしうる若手アスリートがきわ立った年でした。12月に開催した「第12回錬聖会大会 競技会」でも、各道場より多くの選手が参加され、活気溢れる試合を展開していただきました。今回もまた、選手の皆さんの成長を驚きと感動をもって観ることができました。感謝します。

 

また、12回を終えたことは、十二支(じゅうにし)で言うとちょうど一巡したことになり、ひと際感慨深いものがあります。この間の関係各位のご支援ご協力に対し厚く御礼申し上げます。

 

さて、その十二支でいうと、今年は「(とり)年」です。一般的には、運気やお客を「取り()込む」という語呂から「物事を成就(じょうじゅ)させるのに適した年」と言われています。皆さんにとって、今年は『何を成就する(成しとげる)年』でしょうか? 「全国小学生大会で“ベスト8”に入るぞ」、「“黒帯をとるぞ」など、空手道に関する目標も(しか)り、仕事や勉強に関してなど、何事でも結構ですから、新年にあたり、ぜひ、

 

具体的な目標を立ててください。私も今年は還暦を迎え、文字通り、干支(えと)のひと巡りを果たすことになります。これを機に、南出宗家をはじめとする先人たちが遺していただいた空手技や理論などを、文字や映像などの形で改めて整理してみようと考えています。どの程度の時間を要すか、やってみないと分かりませんが、数年後には『錬聖会 空手道伝記(仮称)』なるものを関係の皆さんにご紹介したいと思います。

 

東京オリンピック・パラリンピックの開催まで3年あまりとなりました。また、その次の開催地候補として有力視されている国々においても、空手道はオリンピックの正式種目として継続されることが期待されています。オリンピックへの出場は、今は遠い『夢』のような話であったとしても、“地道な努力と“思い続ける情熱を継続することで、その夢が『正夢(まさゆめ)』になる可能性が高まります。逆に、努力情熱がなければ、夢は叶うはずがありません。

 

今年も、錬聖会全員で、一歩一歩、着実に、それぞれの夢の実現に向かって進んで行きましょう。

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

201711

                             日本空手道錬聖会 会長 森 拓生